骨盤の傾き、前傾と後傾を知ろう!
骨盤の前傾・後傾とは体を横から見た時にわかる骨盤の傾きのことです。 骨盤は正常時やや前に傾いています。 この傾きを簡単にチェックする方法は壁に背中を向けて立ち、お尻と背中が同じように壁にくっついている状態で、腰の隙間に手のひらがギリギリはいるくらいが標準です。 これが手のひらが簡単に入ってしまう場合は前傾が強くなっており、逆に手のひらがはいらなかったり、壁に接している背中の方がお尻よりも早く着いてしまう場合は、骨盤が後傾しています。
骨盤過前傾の場合硬くなりやすい筋肉
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- ・腸腰筋
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- ・大腿直筋
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- ・脊柱起立筋
骨盤後傾の場合硬くなりやすい筋肉
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- ・大殿筋
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- ・ハムストリングス
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- ・腹直筋
骨盤の前傾が強い場合
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- ・背骨の反りが強くなる(反り腰)
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背骨はもともとS字のカーブを描いており、それにより背骨にかかる負担を分散させています。 骨盤が前傾して反りが強くなると、負担が一箇所に集中してしまいます。
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- ・お尻が出っぱりやすい
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骨盤が前に傾くと、下腹部が前に出てお尻が後ろに突き出てしまいます。
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- ・ぽっこりお腹になりやすい
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骨盤が前に傾きお腹が突き出る姿勢になるため、ぽっこりお腹になりやすいです。 また、反り腰になっていることで、ももの前側の筋肉が硬くなりやすく、下腹に力が入らなくなり、お腹の筋肉が衰えやすいです。
骨盤後傾の場合
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- ・猫背になりやすい
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背骨は本来S字カーブを描きますが、C字のカーブのようになってしまいます。
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- ・お尻がたるみやすい
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骨盤が後ろに傾いていると、お尻の筋肉がうまく使えないので、お尻のたるみに繋がります。
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- ・ヘルニアになりやすい
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骨盤が後ろに倒れ腰椎が屈曲位になると椎間板から髄核が後ろに飛び出し、神経を圧迫することで腰椎椎間板ヘルニアになります。 腰椎屈曲位にてヘルニアが増強される為、腰椎椎間板ヘルニアの患者さんは骨盤後傾位姿勢を呈していることが多いです。