肩こり

首の付け根から首筋、肩または背中にかけて張っている、凝っている、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。肩こりに関係する筋肉は色々ありますが、僧帽筋という幅広い筋肉が中心になります。

原因は姿勢の悪さから来ることが多く、運動不足や精神的なストレス、ショルダーバッグ、冷房なども原因になります。

  • ・同じ姿勢

    長時間のデスクワークやスマホ操作など、同じ姿勢を続けていると首や肩への負担が増えてしまいます。特に首が前に出た姿勢は要注意です。頭の重みで筋肉が固まり肩こりにつながります。

  • ・運動不足

    運動をしないと筋肉が衰えて肩への負担が大きくなります。また、筋肉の緊張状態は血流の悪化を招くため肩こりが起こりやすくなってしまいます。適度な運動で筋力アップをしていくことが大切です。

  • ・眼精疲労

    眼精疲労の症状として肩こりが起こる場合があります。現代人は目を酷使しがちです。1時間に一回は目を休めてあげるようにしましょう。

  • ・ストレス

    過剰なストレスにさらされていると自律神経が乱れて筋肉の緊張や血行不良が生じます。

肩こりと姿勢と関係は?

姿勢を維持させるために一部の筋肉に力が入った状態が続いてしまうと、血流が低下してしまい、肩こりの症状に繋がってしまいます。もっとも肩こりになりやすい姿勢は猫背と言われています。

姿勢を前後から見た場合

肩の高さや骨盤の高さが左右で違うと、首は背骨の傾きに合わせてバランスを取ろうとし、体が歪んでも目線は水平に保とうとする働きもあるので、左右で首にかかる負担が変わってきます。 また肩甲骨が外側に広がってしまういわゆる巻き肩も背中まわりの筋肉に負担がかかってしまいます。骨盤が後ろに倒れてしまった姿勢は巻き肩になりやすいです。パソコン作業やスマホ操作の姿勢そのものが巻き肩のため、この姿勢も多くみられます。

< 巻き肩チェック >
  • ・背骨と肩甲骨の間が指何本分離れているか?

    通常は指4本分が理想と言われており、それ以上離れていると巻き肩です。

  • ・手のひらはどこを向いている?

    腕をだらんとした時の手のひらの向きをみてみましょう。本来であれば手のひらは自分の体側に向いています。しかし巻き肩の人は手のひらが後ろ側を向いていることが多いです。

  • ・肩が浮いている?

    平坦なところに仰向けて寝て、自分の肩が地面からどの程度浮いているかをみます。肩と地面の隙間が指1〜2本程度におさまっていれば大丈夫ですが、指3本以上隙間があいている場合は巻き肩の傾向が強いです。

姿勢を横から見た場合

頭痛と同じように重心線と呼ばれる良い姿勢の基準線より、頭が前に出てしまうと首肩まわりの筋肉に負担がかかります。 また骨盤が後ろに倒れると、背骨も後ろに倒れて背中が丸くなってしまうので上半身の筋肉への負担が強くなってしまいます。